「熱血少年」「純朴な主人公」というパブリックイメージを抱かれがちな山下大輝ですが、山下大輝 担当キャラクターまとめを鳥瞰すると、そのキャスティングの幅広さに驚かされます。光と影、動と静を行き来する彼の歴代出演作から、特に熱烈な支持を集める重要キャラクターを精選しました。
- 『あんさんぶるスターズ!』朔間凛月(さくま りつ):
吸血鬼を自称するKnightsのメンバー。昼間は眠たげで気だるげなウィスパーボイスを響かせる一方、幼馴染や兄に対する複雑な愛憎、ステージ上での妖艶な歌唱など、デクや坂道とは対極にある「退廃的な色気」を低音域で完璧に演じ分けています。 - 『ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風』ナランチャ・ギルガ:
無邪気で無学なチンピラでありながら、仲間の危機には冷徹な怒りを爆発させるナランチャ。スタンド「エアロスミス」を駆使した戦闘シーンでの凄まじい絶叫と、物語終盤のあまりに切ない散り際に見せた慟哭は、原作者・荒木飛呂彦の世界観を完璧に具現化したと評されました。 - 『ポケットモンスター』ゴウ:
サトシのダブル主人公として抜擢されたゴウ。「すべてのポケモンをゲットする」という理想を追い求める知的な少年のプライドと、挫折を乗り越えていく精神的成長を、爽快感あるハイトーンで爽やかに演じ切りました。 - 『刀剣乱舞』今剣(いまのつるぎ)/厚藤四郎(あつしとうしろう):
同一作品内で、無邪気に飛び跳ねる短刀・今剣と、頼り甲斐のある男気溢れる厚藤四郎という全く性格の異なる2振りを担当。同一声優であることに気付かなかったファンが続出するほど、声の重心とトーンを劇的に変調させています。 - 『ブルーロック』烏旅人(からす たびと):
エゴイストたちが蠢く過酷な選考において、「凡作」と相手を見下す関西弁のゲームメイカー。狡猾さと卓越した戦術眼を持つクールな青年役は、山下の新たなアダルトな魅力としてSNSでも大きな話題を呼びました。 - 『チェンソーマン』天使の悪魔:
人間に触れられると寿命を吸い取ってしまう、厭世的でアンニュイな中性美を帯びたキャラクター。熱量の高さを武器としてきた山下が、感情を極力削ぎ落とした「無気力なリアリズム」で見事な存在感を示しました。