2026年度の調剤報酬改定は、薬局の経営体力に決定的な打撃を与えました。国が打ち出した方針は明確です。薬を袋に詰めるだけの「対物業務」に対する評価を大幅に下げ、患者の服薬指導や継続的な体調管理といった「対人業務」に高い点数を与えるというものです。
これにより、薬剤師の役割は大きく変わりました。単に処方箋通りに薬を調剤するだけでは、店舗を維持するための十分な利益を出せなくなっています。患者一人ひとりの生活習慣に踏み込み、医師と連携して処方提案ができるような質の高い薬剤師を抱える薬局だけが、生き残りを許される構造が完成しました。