この極小技術の応用範囲は、私たちの想像をはるかに超えて広がっている。
農業分野では、天候や土壌の水分量に応じて必要な分だけ肥料や農薬を放出する「スマート肥料」の開発が進む。余分な化学物質が土壌に残留するのを防ぎ、地下水汚染を劇的に減らす効果が期待されている。世界的な人口増加に伴う食糧不足と環境破壊という、二律背反の課題に対する有力な解決策だ。
さらに、建物の外壁に混ぜ込むことで、ひび割れが発生した際に自動的に修復剤が流れ出して傷を埋める「自己修復コンクリート」など、インフラ分野での実用化も秒読み段階に入っている。