デジタルネイティブ世代にとって、すべてが均一化された現代のビジネスホテルは退屈に映るらしい。彼らが求めているのは、スマートさではなく、過剰なほどの個性だ。無機質なコンクリート打ちっぱなしの部屋に飽きた若者たちが、かつての日本が放っていたギラギラとしたエネルギーに惹かれるのは必然かもしれない。
特にこの数年、ミレニアル世代やZ世代の間で巻き起こっている「Y2K(2000年代前後)ブーム」と「昭和ポップカルチャー」の融合が、この波を後押ししている。彼らにとって、怪しげで、それでいてどこか愛らしいデザインは、未知のファンタジー世界そのものなのだ。