「自然素材にこだわっている工務店は、構造計算や温熱環境の数値計算がおろそかになっているのではないか」という疑問を持つ方も少なくありません。近年の耐震・省エネ性能の潮流に照らし合わせて、木の住まい工房の技術力を分析します。
耐震性に関しては、土台や柱に良質な国産無垢材を採用し、強固な構造用耐力面材を組み合わせたハイブリッド工法を取り入れています。基本設計において耐震等級3(最高等級)の確保を前提とし、希望に応じてより緻密な「許容応力度計算による構造計算」にも対応可能な体制を整えています。無垢材は経年によって含水率が低下することで強度が向上する特性があり、適切な乾燥材を使用している限り、集成材に見られる接着剤の経年劣化リスクを回避できるという構造的な強みがあります。
断熱性については、樹脂サッシやLow-E複層ガラス、断熱材の適切な施工により、2025年以降に義務化された省エネ基準を余裕でクリアする断熱等性能等級5(ZEH水準)〜等級6水準をターゲットに据えています。漆喰の熱伝導率の低さと無垢材の断熱性能が相まって、体感温度としての暖かさ・涼しさは数値以上に良好です。ただし、気密性能(C値)を0.2〜0.3以下に極限まで突き詰める気密測定マニアのような超高気密信奉者に対しては、無垢材の伸縮とのバランス上、過剰な施工が難しい場合があるため事前の技術相談が不可欠です。