フリーフィットは航空宇宙産業などでも用いられるポリアミド樹脂素材(ウルテムやTR-90系高機能プラスチック)を主材料としており、驚異的な柔軟性と復元力を誇ります。しかし、現場の修理受付データやユーザーコミュニティの声を精査すると、この素材特性ゆえの「壊れやすいパターン」が浮き彫りになります。
最も多いトラブルは、金属ヒンジと樹脂パーツの結合部にかかる金属疲労および応力集中による破断です。いくらフレーム全体が曲げに強いとはいえ、毎日片手でメガネを外す癖がある場合、左右どちらか一方のヒンジ付け根に負荷が蓄積し、ある日突然ポキリと折れてしまいます。
また、樹脂素材の特性として「紫外線による経年劣化」や「皮脂・整髪料の付着による硬化」が挙げられます。購入当初はゴムのようにしなやかだったフレームも、2〜3年が経過すると徐々に柔軟性を失い、脆くなります。一般的にフリーフィットの寿命と買い替え時期の目安は2.5年〜3年程度とされており、しなやかさが低下した段階での無理な曲げ伸ばしは破損の引き金となるため注意が必要です。