インターネットの検索窓に店名を打ち込むと、サジェストに浮上する「閉店」「移転」という不穏なキーワード。これらに不安を覚えた方も少なくないはずです。結論から言えば、ふーみん移転閉店の真相は事実無根であり、店舗は現在も変わらず港区南青山5丁目・小原流会館の地下1階にて活気ある営業を続けています。
なぜこのような噂が定期的に浮上するのでしょうか。背景には複数の要因が絡み合っています。最大の要因は、創業から半世紀の節目にあたる2021年に公開されたドキュメンタリー映画『キッチンから愛を込めて』の存在です。映画内で創業者である斉風瑞(さい・ふうみ)さんが厨房の第一線を退き、店舗の世代交代を進める姿が描かれたことで、「ママが引退した=店が閉まった」と早合点した層が一定数存在しました。
さらに、築年数を経たビルの設備メンテナンスに伴う臨時休業や、近隣商業施設の再開発情報がSNS上で伝言ゲームのように歪められて拡散したことも拍車をかけました。ふーみん現在の営業状況を取材・確認すると、厨房オペレーションは熟練の甥や弟子たちへと見事にバトンタッチされており、連日満席の盛況ぶりを見せています。「いつ行っても変わらない、あの温かい味がある」という安心感こそが、現在の同店を支える揺るぎない屋台骨です。