近年、SNSや知恵袋などで最も大きな盛り上がりを見せているのが、「野原ひろしとみさえの年齢設定に対する大人の戦慄」です。放送開始当初は「ごく普通の冴えないサラリーマン家庭」として描写されていた野原家ですが、現代の経済環境と照らし合わせると見え方が激変しています。
ソーシャルメディア上では、次のようなリアルな投稿が後を絶ちません。
「自分が35歳になって気づいた。ひろしは係長で、首都圏近郊に庭付き一戸建てを持ち、車を所有し、専業主婦の妻と子ども2人を養っている。どう考えても超勝ち組だ」
「29歳のみさえが朝から弁当を作り、しんのすけをバスに乗せ、ひまわりの離乳食を作りながら家事を完結させている凄さ。自分が29歳の時は自分の生活だけで精一杯だった」
総務省統計局の家計調査や民間給与実態統計を見ても、30代半ばで単馬力(専業主婦世帯)で持ち家を購入し、未就学児2人を育て上げるハードルは年々高くなっています。平成初期の「庶民のスタンダード」として設計された年齢設定が、時代の変化とともに「現代人が憧れる理想のハイスペック家庭像」へと昇華している現象は、日本社会の構造変化を如実に映し出しています。