「食べる滋養強壮剤」とも呼ばれる参鶏湯ですが、手羽元で代用した場合の栄養面や健康効果はどう変化するのでしょうか。食品成分データに基づき、その効能を紐解きます。
まず注目すべきは、手羽元に含まれる「イミダゾールジペプチド(イミダペプチド)」です。渡り鳥が何千キロも休まず飛び続けられる源とされるこの抗疲労成分は、活性酸素を消去し、筋肉の疲労回復を早める働きがあります。さらに、加熱によって溶出するコラーゲンペプチドは、乾燥した肌の水分量を保ち、胃腸粘膜を保護する役割を果たします。
また、薬膳的な観点からも食材の組み合わせは理にかなっています。体を温めて血行を促す「生姜」、滋養強壮とビタミンB1の吸収を助けるアリシンを含む「にんにく」、そして余分な熱を取りつつ胃腸を整える「長ネギ」が合わさることで、参鶏湯の薬膳効能と疲労回復効果は最大化されます。
気になるサムゲタンのカロリーと糖質ですが、丸鶏を使った伝統的な参鶏湯が1人前あたり約600〜800kcal・糖質40〜50gに達するのに対し、手羽元3本(可食部約150g)を用いた手羽元サムゲタンは約320〜380kcal・糖質15〜22g(お米大さじ1〜2使用時)に収まります。タンパク質を約25〜30gしっかり確保しながら糖質をコントロールできるため、ダイエッターや筋力トレーニングに励む層にとっても極めて優秀なPFCバランスを誇ります。