ネット上の情報では「紐が抜けたら、まず完全に引き抜いてから通し直すのが正解」と書かれていることがありますが、これは状況によって大きな誤解となります。前述の通り、片方だけが数センチ潜り込んでいる段階であれば、わざわざ全引き抜きをしてゼロから通し直すのは二度手間以外の何物でもありません。
もうひとつの盲点は、紐の先端加工(アグレット)の状態です。長年着用したズボンの紐は、先端のプラスチックフィルムが割れて中の繊維がボロボロに広がっていることがあります。このほつれた状態のまま無理に通そうとすると、布地との摩擦が跳ね上がり、どんな道具を使っても途中で脱落してしまいます。ズボン紐抜けた直し方を実践する前の下準備として、先端のほつれた部分にセロハンテープを硬く巻き付け、芯のある細い棒状に整えておくことが、作業を劇的にスムーズにする隠れた秘訣です。