受託手荷物とは?機内持ち込みとの違いや重量制限・預け方を徹底解説

受託手荷物とは?機内持ち込みとの違いや重量制限・預け方を徹底解説

受託手荷物とは?機内持ち込みとの違いや重量制限・預け方を徹底解説について専門的な視点から解説いたします。最新の情報をご覧ください。

スーツケースへ荷物を詰める際に、最も多くのトラブルが発生するのが「預け入れ禁止物件」の混入です。国土交通省および国際民間航空機関(ICAO)の危険物輸送基準により、貨物室へ預けられない物品が厳密に定められています。その筆頭がモバイルバッテリー(リチウムイオン電池)です。

なぜモバイルバッテリーの預け入れが一切禁じられているのか。その理由は、リチウムイオン電池が外部からの圧力や衝撃、内部ショートによって「熱暴走」を起こし、数百度の高温で急激に発火・破裂するリスクを孕んでいるためです。飛行中の貨物室内で一度火災が発生した場合、乗務員が立ち入って消火作業を行うことが物理的に困難であり、過去には貨物室内でのリチウムバッテリー発火が原因と推定される重大インシデントが国際的に複数件報告されています。客室内であれば、万が一煙や発熱が生じても客室乗務員が即座に消火用耐火バッグや水・消火器を用いて鎮火できるため、「モバイルバッテリーは機内持ち込み手荷物のみ許可」というルールが国際的に徹底されています。

預け入れができない主な物品、ならびに預け入れのみ許可される物品の区分は以下の通りです。

  • 受託手荷物への預け入れが禁止されているもの(機内持ち込み必須):
    モバイルバッテリー、単体リチウムイオン電池、電子タバコ・加熱式タバコ本体、マッチ・ライター類(1人1個まで身につけて携行のみ可)、現金・貴金属・有価証券などの高額貴重品。
  • 受託手荷物への預け入れが推奨される・または必須のもの(機内持ち込み不可):
    ハサミ、ナイフ、十徳ナイフ、工具類(先端が尖ったもの)、ゴルフクラブ、野球バット、100mlを超える液体物(国際線の場合)。

ノートパソコンやタブレット端末、デジタルカメラなど「本体にリチウムイオン電池が内蔵されている機器」については、完全に出源をオフ(スリープモード不可)にし、堅牢なスーツケース内で衝撃を受けないよう衣類などで保護されていれば受託手荷物として預け入れることが認められています。ただし、精密機器の破損や盗難トラブルを回避する観点から、これらも可能な限り機内持ち込みとすることが推奨されます。

渡辺 美咲
著者

渡辺 美咲

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。