高速道路のサービスエリアといえば、上り線と下り線が物理的に完全に分断されているのが通常です。ところが、関越道を利用するドライバーの間で昔から噂されているのが「高坂SAは下り線に入っても上り線の売店で買い物ができる」という奇妙な利便性です。結論から言うと、この噂は紛れもない事実であり、現在も多くのベテラン利用者がこの仕組みを巧みに活用しています。
高坂SA 上下線 行き来 理由の根底にあるのは、施設の建設時に採用された高低差のある地形設計と、利用者の利便性を最大化しようとしたNEXCO東日本の意図的な空間レイアウトです。上り線施設と下り線施設が背中合わせに近い形で隣接しており、両エリアの中央部に位置する連絡階段(徒歩専用の歩道)を通ることで、誰でもわずか2〜3分の徒歩移動で反対車線の施設へ渡ることができます。
この構造がもたらすメリットは絶大です。たとえば、関越道を下って新潟・長野方面へ向かう際、下り線側にはない上り線の限定スイーツや名物弁当を買い求めることができます。逆に、東京方面へ帰還する上り線の利用者が、下り線側に整備された緑豊かな広場や専用施設を目的に移動することも日常茶飯事です。車を移動させる必要は一切なく、愛車を一方の駐車場に置いたまま両方の商業施設を回遊できる点は、日本の高速道路ネットワーク全体を見渡しても極めて希少なアドバンテージとなっています。