光源氏誕生に隠された呪いと愛!千年の謎を解く平安王朝の真実

光源氏誕生に隠された呪いと愛!千年の謎を解く平安王朝の真実

光源氏誕生に隠された呪いと愛!千年の謎を解く平安王朝の真実の見逃せないポイントを一挙に解説しました。

なぜ桐壺帝は、あれほど愛した更衣の皇子を東宮(皇太子)に立てず、臣籍降下させて「源氏」姓を与えたのか。最新の歴史・文学研究において、この誕生劇の裏に潜む「呪われた血統の回避と冷徹な政治力学」の再解釈が進んでいる。

母方に強力な権門を持たない皇子を権力の中枢に据えれば、政敵である右大臣派によって謀殺される危険性が極めて高かった。つまり「源氏」への降下は、愛息を政争の生贄にしないための苦渋の防衛策だったという見方が有力だ。同時に、正妻格である弘徽殿女御をはじめとする宮廷貴族たちの怨嗟の念——当時リアルに信じられていた「怨霊や生霊の呪詛」から我が子を物理的・身分的に切り離す儀礼的措置でもあった。輝かしい美貌の裏にあったのは、生き残ることすら奇跡に近かった王朝の闇そのものである。

田中 結衣
著者

田中 結衣

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。