「魚図鑑アプリ写真判定AI」の普及により、スマートフォンのカメラを向けるだけで数秒以内に魚種名や毒の有無が表示される時代になりました。近年のAI画像認識アルゴリズムは、魚体の輪郭・鰭条(ひれすじ)の配置・斑紋パターンを高速解析し、一般的な堤防魚であれば90%以上の確率で正解候補を上位提示できるレベルに到達しています。
しかし、現場での運用には注意すべき「死角」も存在します。釣獲直後の魚は暴れて鰭を閉じていたり、興奮による体色変化(婚姻色や警戒色)、泥や血液の付着によってAIの誤認識率が跳ね上がります。特に「マダイとハナダイ(チダイ)の識別」や「猛毒を持つキタマクラと無毒なカワハギ類の幼魚」など、微細な棘の形状や肉眼での触診が必要な境界線においては、AI判定のみを鵜呑みにすることは極めて危険です。