ディスプレイの青色光や微細な文字を追い続けると、ピント調節を司る「毛様体筋」が過度の緊張状態に陥り、自律神経のバランスが乱れます。プロの鍼灸師が施術現場で最初のアプローチとして用いるのが、即効性の高いツボへの刺激です。強い力で揉みほぐすのではなく、指の腹を使って垂直にじわじわと圧をかけるのが最大のコツです。
息をゆっくり吐きながら3〜5秒かけて押し、息を吸いながらゆっくり力を抜く動作を1箇所につき3〜5回繰り返します。これだけで滞っていた局所の微小循環が改善し、施術直後から「視界のコントラストが一段明るくなった」と実感する人が少なくありません。
目の周りの主要ツボ:睛明・攅竹・承泣・太陽
目の周りには、疲労回復に直結する重要なツボが集中しています。まずはこれらの位置を正確に把握しましょう。
・睛明(せいめい):目頭の内側、鼻の付け根のくぼみにあるツボ。親指と人差し指で鼻根を挟み込むようにし、斜め上(脳の中心方向)に向けて優しくつまみ上げるように刺激します。ドライアイやかすみ目の初期症状に絶大な効果を発揮します。
・攅竹(さんちく):眉頭の凹みにあるツボ。目の奥が重だるく痛むときに最適です。親指の腹を下から上に押し上げるように垂直に当てると、ズーンと心地よい響きが得られます。
・承泣(しょうきゅう):正面を向いたときの瞳孔の真下、目の下の骨のフチにあるツボ。目の周りの血行不良によるクマやドライアイの緩和にアプローチします。皮膚が極めて薄いため、中指の腹で骨のヘリを優しく押し下げるようにケアします。
・太陽(たいよう):眉尻と目尻の中間から、指幅1本分外側にあるこめかみの窪み。「眼医者殺し」の異名を持つほど眼病予防や眼精疲労に重宝される要所です。人差し指か中指の腹を当て、小さな円を描くように優しく揉みほぐします。