昭和の面影を濃く残す阪急電鉄の高架下エリアは、今や若い世代からも熱い視線を浴びるディープなスポットだ。薄暗い通路に連なる大衆酒場からは、仕事帰りの会社員や学生たちの賑やかな笑い声が聞こえてくる。パイプ椅子に腰掛け、チューハイを傾ける光景はこの街の風物詩と言っていい。
三宮の飲み屋街が持つ最大の強みは、その凝縮感にある。駅から徒歩数分圏内に、立ち飲み屋から古き良き割烹風の店までがひしめき合っている。入り組んだ路地に入り込めば、一瓶のビールと手作りの惣菜でサクッと杯を重ねる酔客の姿がそこかしこに見られる。