ファストコンテンツ化が進む現代の音楽市場において、トレンドに乗った楽曲は数ヶ月で消費され、忘れ去られていく。しかし、彼の楽曲はリリースから数年が経過してもストリーミングサービスで再生され続け、新たなリスナーを獲得し続けている。
その理由は、言葉の裏側にある「情念」の濃密さにある。一瞬のバズを狙ったフックやフレーズではなく、人間の感情の根本にある悲しみや喜び、焦燥感をすくい上げているからこそ、時代が変わっても風化しない。流行を追うのではなく、自己の深層を掘り下げることによって、結果的にユニバーサルな普遍性を獲得している。