「目がショボショボするから適当な目薬を差す」という行動は、かえって目のトラブルを長期化させる引き金になります。まず理解すべきは、ドライアイは「涙の質や量の異常による角膜表面の障害」であり、疲れ目(眼精疲労)は「ピントを合わせる毛様体筋の過度な緊張や血流不全」という決定的な違いです。
特に注意したいのが、市販の目薬に多く含まれる「血管収縮剤(塩酸テトラヒドロゾリンなど)」や「防腐剤(塩化ベンザルコニウムなど)」の存在です。充血を素早く抑える血管収縮剤は、一時的に白目をキレイに見せるものの、薬効が切れるとリバウンドで血管が太くなり、以前より強い充血を招くことがあります。
さらに、乾きを感じるたびに1日数回を超える頻度で点眼を繰り返すと、自前の貴重な涙まで洗い流してしまうため、角膜のバリア機能が低下してドライアイが悪化する負のループに陥ります。目の不調を根本から改善するには、現在の不快感が「涙の減少」なのか「筋肉の疲労」なのかを見極め、適切な有効成分を選ぶことが欠かせません。