都市部を急襲する激しい雨に対して、安価な防水カバーはどこまで靴を守り切れるのか。業界を代表する主要3社(ダイソー、セリア、キャンドゥ)の店頭に並ぶ主要モデルを実際に水深数センチの濡れた路面で履き比べ、防護能力と耐摩耗性を確かめた。
最大手である株式会社大創産業のダイソーは、ハイカットスニーカーまで覆える厚手のロングタイプから、脱ぎ履きが容易なファスナー付きモデルまで圧倒的なバリエーションを誇る。近年はEC事業のダイソーネットストアを通じて事前確保するユーザーも増えており、急な荒天でも靴底からの浸水を遮断する密閉性の高さが評価されている。
一方、デザイン性と日常使いの馴染みやすさで独自の支持を集めるのが株式会社セリアだ。セリアのラインナップは、スーツやオフィスカジュアルに合わせても浮かない半透明のマット質感や、コンパクトに折りたためる軽量設計が際立つ。水滴を弾く撥水・防水性能はもちろん、街中で目立ちにくい落ち着いた見た目が通勤客に好まれている。
さらに実用重視のモノづくりで根強いファンを持つ株式会社キャンドゥは、靴底部分に溝を施した滑り止め構造のモデルに力を入れる。駅のコンクリート通路や横断歩道の白線など、雨の日に滑りやすいポイントでもしっかり地面を捉える工夫が見られ、短距離の移動でも安心感がある。
3社の製品はいずれも水たまりに足を踏み入れた程度では浸水せず、靴を完全にドライな状態に保つ実力を見せた。ただし、長時間の歩行や靴のサイズとのミスマッチによって隙間が生じると、足首部分から水が伝い落ちるケースもあるため、着用時のフィット感が防水性の命運を分ける。