地域のコミュニティや手記、地元住民への聞き取りからは、カタログスペック上の記録だけでは測れない「当時の生活の熱量」が浮かび上がってきます。
「子どもの頃、夏休みに山交ランドのプールに連れて行ってもらうのが1年で一番の贅沢でした。帰りの売店で買ってもらったアメリカンドッグの味と、日焼けでヒリヒリした肩の痛みが今でも忘れられません」(山形市在住・50代男性の手記より)
「初めてのデートで乗った大観覧車。山形盆地の夜景が見えるわけではないけれど、蔵王の緑がどこまでも広がっていて、ゴンドラが揺れるたびに心臓が止まりそうになったのを覚えています」(山形市出身・40代女性の回想)
ネット上の掲示板やSNS上でも、「今のみずき台を通るたび、あそこにメリーゴーランドがあったんだよと子どもに話している」「当時の写真アルバムを開くと、必ず山交ランドの看板の前でピースしている写真がある」といった書き込みが数多く確認できます。山交ランドは、単なる商業施設を超えて、山形県民の共有メモリとして今も機能しています。