Q1:ムカデの毒は体内に一生残るというのは本当ですか?
A1:医学的な誤解です。ムカデの毒素成分(タンパク質やアミン類)は数日から数週間で体内の代謝・排泄機能によって完全に分解され、体内に毒そのものが残留することはありません。数ヶ月残る「しこり」は毒ではなく、破壊された組織が修復される過程で形成された肉芽組織(線維化)です。
Q2:噛まれた跡のしこりは自然に消えますか?治らない場合の治療法は?
A2:多くの場合、数ヶ月から半年程度かけて徐々に平坦化し自然吸収されます。しかし、体質や掻き壊しによってケロイドや肥厚性瘢痕化した場合は長期間残ることがあります。半年以上経過しても硬いしこりが消えず痛痒い場合は、皮膚科でステロイド局所注射(ケナコルト等)やヘパリン類似物質の処方を受けることで改善が期待できます。
Q3:ドラッグストアで買える普通のムヒやキンカンでも効果はありますか?
A3:軽微な虫刺され用の清涼感主体の薬(アンモニアやメントール中心のもの)では、ムカデの強力な組織炎症を抑え込むことは極めて困難です。必ず「プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステル(PVA)」などのステロイド成分が配合された「指定第2類医薬品」の製品を選んでください。
Q4:患部をポイズンリムーバーで吸い出すべきですか?
A4:ムカデの咬傷は組織深部まで毒が浸透しやすいため、ハチやヘビのような陰圧吸引による毒液排出効果は限定的とされています。リムーバーの使用に時間を費やすよりも、直ちに43〜46℃の温水で洗い流し、物理的に石鹸洗浄を行う初期対応を優先してください。