初めてクリアフレンチを目にした人が抱く最大の疑問が、「本来そこにあるはずの自分の爪(白いフリーエッジ)はどこに行ったのか?」という点です。自爪は本来不透明な乳白色をしているため、単に透明なジェルを先端に塗るだけではクリアフレンチにはなりません。ここにはプロが用いる緻密な「自爪隠し」の技術が存在します。
クリアフレンチ自爪隠しの基本原理は、自爪のフリーエッジを限界まで短く削り落とした上で、不透明なスキンカラーのジェルでネイルベッド(ピンク色の部分)を疑似的に長く見せる「バーチャルベッド技法」にあります。その上で、本来爪先があった位置から先の部分を、完全透明な素材で形成します。
爪先の透明部分を形成するアプローチには、大きく分けて以下の2種類が存在します。
- クリアフレンチチップ技法:透明度の高いハーフチップまたはフルカバーチップを専用ジェルで装着する方法。厚みが均一で、気泡が入りにくく施術スピードが速いのが特徴です。
- クリアフレンチ長さ出し(スカルプチュア技法):ネイルフォーム(型紙)を指先に装着し、高粘度のクリアビライクジェルやアクリル(スカルプ)で1本ずつ爪先を成形する方法。自爪のカーブや幅に完全フィットさせることができます。
「自爪を伸ばしてクリアフレンチにしたい」と考える方も多いですが、実際はその逆です。自爪の白い部分をきれいに隠し、完全な透明感を出すためには、クリアフレンチ長さ出しまたはチップの活用が不可欠となります。ショートネイル派であっても、先端の数ミリだけをクリアチップで出すことで、自爪の長さを変えずに理想の透明感を手に入れることが可能です。