大手掲示板やSNS、知恵袋などの声を集約すると、森脇健児に対するネットの反応と評判には、他のタレントには見られない独特の二面性が浮かび上がる。
2000年代前半の再ブレイク初期、ネット上では「声がデカくて暑苦しい」「昔の栄光を引きずっていてウザい」といったネガティブな反響が一定数存在した。テレビ番組のひな壇で空回りし、共演者から弄られる姿を冷笑するムードも根強かった。しかし、2010年代後半から2020年代にかけて、その評価は180度転換していく。
TBSの感謝祭で、心臓破りの坂を形相を変えて駆け上がり、ゴール直後に倒れ込みながら「感謝マジック!」「走る男!」と絶叫する姿。どれだけ周囲に小馬鹿にされようと、10年、20年と同じテンションを崩さず、毎月200キロ以上を走り続ける生き様が、視聴者の心を次第に打つようになった。「最初は鬱陶しかったが、いつの間にか応援している」「この年齢でここまで全力になれる大人は素直にかっこいい」という熱烈なリスペクトへと変貌したのだ。
さらに、若手芸人や後輩タレントに対する面倒見の良さ、冠ラジオ番組で見せる関西弁の軽妙な語り口も高評価を後押ししている。単なるイジられキャラから、「絶対に裏切らない熱血アニキ」へとパブリックイメージが見事に再構築されたと言える。