エアコンのDIY取り付けは、法的な制限と物理的な作業難易度の両面において、完全な未経験者が容易に行える作業ではありません。独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE)などの公的機関が公表している事故事例でも、誤った配管接続や配線不備に起因するエアコンの発火・破裂事故が毎年報告されています。
最大の懸念は、現在主流となっている微燃性冷媒(R32)の取り扱いです。冷媒配管の接続部が不完全な場合、運転中に微細な隙間から冷媒ガスが漏洩し、電気火花などに引火するリスクが存在します。また、室内機と室外機を結ぶ内外接続電線の芯線に傷をつけたり、端子台への差し込みが浅かったりすると、接触不良からジュール熱が発生して発火に至る事例も確認されています。「ネット動画を見ながら真似をする」程度の認識で着手するのは極めて危険です。