ピーマンを撤去した畝を健全な状態へリセットするためには、物理的・化学的・生物学的な3方向からの土壌改良方法が鍵を握ります。次作を植え付ける前のわずか1〜2週間の下準備で、翌年の作柄が劇的に向上します。
具体的なステップは以下の通りです。
- 残渣(ざんさ)と根の徹底除去:ピーマンの細根が土中に残っていると病原菌の温床となります。スコップで深く掘り返し、古い根を丁寧に取り除きます。
- 完熟たい肥と善玉微生物資材の投入:土壌1㎡あたり完熟牛ふん堆肥やバーク堆肥を約2kg、善玉菌の餌となる米ぬかを一握り(約50g)散布し、土壌微生物の多様性を一気に高めます。
- 酸度(pH)の測定と微調整:ピーマン栽培後は酸性に傾きがちです。後作がホウレンソウなら苦土石灰を1㎡あたり約100g、タマネギなら約50g混和し、適正pH(6.0〜6.8)へ整えます。
また、栽培中から土壌環境を整えるコンパニオンプランツの導入も効果的です。ピーマンの株元にマリーゴールド(フレンチ種)を混植しておくと、根から分泌されるα-ターチエニルという成分が有害なネコブセンチュウを自然淘汰させます。さらに、バジルやパセリとの混植は害虫忌避と土壌保水性の維持に寄与し、後作の土壌疲弊を最小限に食い止める防波堤となります。