長きにわたり論壇の最前線に立ち続けているだけに、清水草一の評判は決して一枚岩ではない。ネット上の自動車掲示板やSNS、知恵袋などに寄せられる読者コミュニティの反響を精査すると、評価は真っ二つに分かれつつも、強固なファン層に支えられている実態が浮かび上がる。
肯定的な意見として圧倒的に多いのは、「理屈倒れの試乗記と違い、乗ってどう感じたか、維持費がいくらかかるのかが最もリアルに伝わってくる」という声だ。特に購入後の値落ち率やメンテナンストラブルを包み隠さず公開する姿勢は、自腹を切って車を買うユーザーにとって唯一無二の指針となっている。
一方で批判的な層からは、「フェラーリ偏愛が強すぎる」「軽妙なトーンが時に軽薄に映る」といった指摘も見受けられる。しかし、関係者の証言によると、実際の取材現場における彼は事前の下調べを完璧にこなす職人気質であり、関係省庁の広報資料や決算書を徹底的に読み込む法学部仕込みの論理性が底流にある。この「見た目のチャラさと内省的な知性のギャップ」こそが、四半世紀以上にわたり第一線で生き残ってきた最大の要因と言えるだろう。