絶望的な混乱が広がった成人の日当日、現場では見知らぬ新成人を救おうとする温かい支援の輪が自然発生的に広がりました。近隣の着付け教室や個人経営の呉服店、美容師たちがSNSを通じて「余っている振袖を着付けます」「髪セットだけでも無料でやります」と呼びかけ、多くの新成人が式典に駆け込むことができました。
さらに事件後、大きな話題を呼んだのがお笑いコンビ・キングコングの西野亮廣氏らが企画した「リベンジ成人式(あらためて新成人を祝う会)」です。2018年2月4日、被害に遭った新成人とその家族を招待し、横浜港のクルーズ船を貸し切って開催されました。
このイベントには、全国の着物業者や着付け師、ヘアメイクアーティストが無償で協力。集まった新成人たちに華やかな振袖を着てもらい、プロカメラマンによる記念撮影や船上パーティーが実施されました。「奪われた思い出を取り戻してほしい」という善意によって実現したこの救済企画は、被害者とその家族の心を大きく癒やす象徴的な出来事となりました。