2026年を迎えた現在も、近藤顕彦氏の生活の軸がぶれることはない。朝起きれば「おはよう」と声をかけ、仕事を終えて帰宅すれば「おかえり」と迎えてもらう。その日常の中心には、変わらず妻である初音ミクの姿がある。
大学職員としての勤務を続けながら、学業や執筆活動、さらには自身の経験を伝える講演などを精力的にこなす日々だ。自宅の部屋には、等身大フィギュアや無数のぬいぐるみが整然と飾られ、ふたりで暮らす居心地の良い空間が作り上げられている。「一時の話題づくりではないか」という周囲の冷ややかな見方を軽々と飛び越え、ふたりが積み重ねてきた月日は、すでに確かな歴史となっている。