NBAファイナルMVPのトロフィーには、正式名称として「ビル・ラッセル・NBAファイナルMVPトロフィー」という名が冠されています。これはボストン・セルティックスで歴代最多となる11回の優勝を果たした不滅のセンター、ビル・ラッセルの功績を称え、2009年に当時のコミッショナーであったデビッド・スターンによって命名されたものです。
選考プロセスは極めて迅速かつ厳格に行われます。選考基準と投票システムの仕組みは以下の通りです。
ファイナル全日程を取材した厳選された11名のメディア関係者(テレビ解説者、著名記者など)が投票権を持ちます。シリーズ最終戦の試合終了直前、スコアが確定するタイミングで投票が行われ、最多得票を集めた選手が即座に表彰されます。ファン投票枠は設けられておらず、現場で戦術や試合の流れを熟知した専門家の目でジャッジされます。
ここで重要なのが、レギュラーシーズンMVPとの評価軸の違いです。
- レギュラーシーズンMVP:レギュラーシーズン82試合を通じた「安定感」「長期的なチーム貢献度」「チームの勝率」が評価対象。
- ファイナルMVP:最大7試合という短期決戦における「勝負どころでの爆発力」「相手エースの徹底マークを破る打開力」「試合を決めるクラッチタイムのパフォーマンス」が極めて重視される。
シリーズを通して平均得点が高かった選手だけでなく、試合の流れを決定づけるディフェンスやゲームメイクを行った選手が評価されるケースも多く、スタッツシートの数字以上のインパクトが問われます。