まずは、近年の開催地からすでに決定している未来の開催都市まで、全体像を一挙に整理しておこう。過密化する都市開発や環境問題への配慮から、開催地の選定基準は近年、劇的な転換期を迎えている。
【近年の夏季・冬季オリンピック開催地一覧】
・2021年:東京(日本)[夏季]
・2022年:北京(中国)[冬季]
・2024年:パリ(フランス)[夏季]
・2026年:ミラノ・コルティナダンペッツォ(イタリア)[冬季]
・2028年:ロサンゼルス(アメリカ)[夏季]
・2032年:ブリスベン(オーストラリア)[夏季]
過去の大会が巨大な専用スタジアムの建設ラッシュを伴っていたのに対し、近年の決定都市に共通しているのは「既存施設のアセットを最大限に活かす」という現実路線だ。巨額の財政赤字に苦しんだかつての失敗を繰り返さないため、IOC(国際オリンピック委員会)主導のもとで持続可能性を最優先した都市選びが徹底されている。