二人の出会いは、アジア初開催となった1964年東京オリンピックの熱狂の最中に遡ります。当時、東和映画(現・東宝東和)の広報部に勤務し、語学堪能なVIP担当コンパニオンとして選出されていた西村亜希子さん。各国の要人エスコートを務めていた彼女の凛とした佇まいに、取材企画で対談相手として同席した長嶋茂雄氏が文字通り一目惚れをしたことがすべての始まりでした。
当時、すでに読売ジャイアンツの絶対的スーパースターとして列島を熱狂させていたミスターでしたが、そのアプローチは迅速かつ情熱的でした。対談後すぐさま交際へと発展し、出会いからわずか40日余りで婚約を発表。翌1965年1月にはホテルオークラで盛大な結婚披露宴が執り行われました。昭和の日本中を驚かせたこの電撃婚は、「世紀のロマンス」としてスポーツ紙や週刊誌のトップを独占しました。