アリーナの座席レイアウトは固定ではない。縦長にステージを組む「エンドステージ型」が主流だが、センターステージ型や花道が十字に伸びる特殊型も存在する。標準的なエンド型では、ステージ前方からAブロック、Bブロックと後方に向かってアルファベットが振られ、横方向には1から7前後の数字が割り振られるケースが一般的だ。
最前列周辺のAブロック中央(A3〜A5付近)は、アーティストの息遣いまで届く絶対的なプレミアムエリアだ。一方、見落とされがちなのが「サイド端ブロックの見切れ」と「後方フラット席の埋没」である。アリーナ席はスタンドと異なり段差が一切ない完全な平坦フロア。そのため、CブロックやDブロックの中央列に配置された場合、前の観客の身長や頭髪のボリュームによっては、ステージ中央が完全にブラインドと化すリスクを孕んでいる。
さらに、A1やA7といった最前列両端の極端なサイド席では、巨大なメインスピーカーや照明トラス、大型LEDスクリーンのフレームが視界に干渉し、奥にいるメンバーの姿が隠れてしまう現象が頻発する。これが公式に「注釈付き指定席」として販売されることもあれば、通常指定席として発券されることもあるのが、アリーナ席のシビアな現実だ。