青空を鋭く切り裂くようなタワーの外観は、6272枚もの強化ガラスで覆われた総ガラス張り構造だ。秋田の厳しい冬のブリザードや潮風に耐えうる耐久性を備え、日本の建築・土木産業が培った高度なエンジニアリングの粋が結集されている。
1994年の完成以来、秋田港のシンボルとして航路を見守り続けてきた秋田ポートタワー・セリオン。国土交通省 東北地方整備局による港湾再開発の潮流と連動しながら、物流拠点としての港に人々の憩いと観光の光を灯した功績は大きい。無機質になりがちな湾岸エリアに美しい陰影を与える展望タワー・景勝地として、土木遺産的な価値をも放っている。