陣内家の次男筋に属する陣内了平は、高校3年生のエースピッチャー。劇中で着ているユニフォームの胸文字「UEDA」が示す通り、実在の上田高校がモデルとなっています。
了平の声を担当したのは、当時子役・声優として活動していた安達直人氏です。思春期の高校球児特有のぶっきらぼうさ、甲子園にかける荒々しいまでの情熱、そして曾祖母・栄への素直な敬愛の念を、過剰な演技を排した自然体のセリフ回しで見事に演じ切りました。
作中で了平は、親戚が集まる大広間でも一人泥だらけの練習着で現れたり、大型冷蔵庫の氷をアイシング用として無断で持ち出してスーパーコンピューターの冷却を止めてしまうという「痛恨のトラブルメーカー」にもなります。しかし、この氷の一件も「甲子園を目指す地方球児の必死さ」という日常の論理が、世界を救うデジタルの論理と衝突した結果生じたものであり、キャラクターのリアリティを強烈に裏付けています。