かつての「シーガイア 経営破綻 経緯」を振り返ると、官民共同の第3セクター開発特有の甘い需要予測と過剰投資が浮き彫りになります。1993年の第1次開業から1994年の全面開業にかけて投じられた総事業費は約2000億円超。宮崎県および宮崎市が出資する官民共同プロジェクトとしてスタートしたものの、バブル崩壊によるリゾート需要の冷え込みと年間数百億円規模の償却負担が重くのしかかりました。
2001年2月、フェニックスリゾートは負債総額約3261億円を抱えて会社更生法の適用を申請。第3セクターの破綻劇として日本経済に大きな衝撃を与えました。その象徴的存在だったのが、開閉式屋根を備えた世界最大級の全天候型屋内プール「オーシャンドーム」です。
12,000人を収容可能な巨大造波プールと人工白浜を誇った同施設ですが、莫大な空調・維持管理コストが経営の重荷となり、2007年に完全閉鎖。地元住民や観光客から惜しまれつつも、施設の老朽化と莫大な維持費を理由に2014年に解体撤去が決定され、2017年までに更地化が完了しました。
現在、オーシャンドーム跡地は広大な芝生エリアやスポーツ・アクティビティゾーンとして整備され、トップアスリートの強化合宿誘致や野外イベント会場として有効活用されています。かつて巨額赤字を生み続けた施設を清算したことが、現在の安定したリゾート運営を支える最大の構造転換となりました。