ネット空間で流布している「ウルトラスニッポン」にまつわる情報のなかには、事実と著しく異なる都市伝説や誤解がいくつか定着してしまっています。代表的な盲点を整理します。
誤解①:「ウルトラスニッポンはJFAの公認応援団だった」
これは完全な事実誤認です。日本サッカー協会が特定の私設応援団を公式に認定・優遇した事実は過去に一度もありません。むしろ、商業的コントロールを強めたい協会側と、サポーターの自主性・独立性を誇示したいウルトラス側との間には、長年にわたる緊張関係とせめぎ合いが存在していました。チケットの優先配分を巡る黒い噂などもネット上で囁かれましたが、基本的には彼らも一般サポーターと同様、独自のネットワークや過酷な争奪戦を通じて席を確保していました。
誤解②:「内紛や金銭トラブルが原因で空中分解した」
解散理由として「グループ内の金銭闘争」を挙げる憶測記事が一部ブログで見られますが、これも実態を射抜いていません。中核メンバーの高齢化、就職や家庭環境の変化、そして応援スタイルの多様化によって、初期メンバーがそれぞれのライフステージへ移行したというのが自然な内情です。現在でも歴代メンバー同士の個人的な親交は続いており、憎しみ合って決裂したわけではありません。