退職を決断する前に、必ず数字に基づいた冷静な試算を行わなければなりません。勢いで会社を去った人が最も後悔するのは、退職後の資金ショートです。
まず把握すべきは50代の退職金平均相場です。中央労働委員会や厚生労働省の統計によると、大卒・勤続20年以上の自己都合退職における平均給付額は約1,200万〜1,500万円前後(定年退職時の約1,900万〜2,200万円と比較して2〜3割減)となっています。さらに早期退職優遇制度(早期希望退職募集)を活用できる場合は、数カ月〜2年分の基本給が加算される事例も見られます。
50代退職後生活費シミュレーションを行う際、最も見落としがちなのが住民税・国民健康保険料・国民年金保険料といった「前年所得ベースの固定支出」です。退職翌年度は収入がゼロでも高額な税・社会保険料が請求され、年間で100万円以上のキャッシュアウトが発生することもあります。「貯金があるから1年くらい休んでも大丈夫」と油断していると、残高の激減に耐え切れずパニックに陥るケースが少なくありません。