日本国内で食べられないからこそ、現地で実食した人々の熱狂は非常に濃密だ。SNSや掲示板、Q&Aサイトを精査すると、ジャックインザボックスネットの反応には独特のパターンが存在する。
X(旧Twitter)や5ちゃんねるの外食スレッドでは、「西海岸やラスベガスに行ったらイン・アンド・アウト(In-N-Out)もいいが、夜中に吸い込まれるのは結局ジャックインザボックス」「飲んだ後の深夜2時に食べる揚げタコスとカーリーフライの暴力的な美味さは反則」といった生々しい体験談が数多く投稿されている。精緻なグルメバーガーとは対極にある「ジャンクフードとしての完成度の高さ」こそが、利用者の心を掴んで離さない理由である。
日本人が最も気軽に本場の店舗へアクセスできるロケーションとして注目されるのが、ジャックインザボックスハワイ店舗である。オアフ島内にはホノルル空港周辺、アラモアナ近郊のケアモク通り、カリヒ地区、ワイパフなど複数の拠点が点在している。ワイキキの中心部(カラカウア通り沿い)には存在しないため、観光客が訪れる際はトロリーバスやレンタカー、Uberを活用してケアモク店やベレタニア店へ足を伸ばすのが定番ルートとなっている。
現地を訪れた日本人旅行者の手記には、「ワイキキの華やかな高級レストランが立ち並ぶ中で、地元ロコがドライブスルーに列を作るケアモク店に立ち寄った瞬間のディープなアメリカ感に感動した」「カーリーフライをディップするバターミルクランチソースの濃厚さが忘れられない」といった記述が散見される。洗練された観光地ハワイにおいて、リアルなアメリカの日常とローカルカルチャーを肌で体感できる貴重なスポットとして機能している実態が窺える。