なぜ三休橋筋に人が集まるのか?ガス灯とレトロ建築が誘う至高の船場歩き

なぜ三休橋筋に人が集まるのか?ガス灯とレトロ建築が誘う至高の船場歩き

なぜ三休橋筋に人が集まるのか?ガス灯とレトロ建築が誘う至高の船場歩きについて知っておくべき 注意点を厳選して解説いたします。

三休橋筋最大の魅力は、日本近代建築史に名を刻む巨匠たちが腕を競い合った名建築の密度の高さです。わずか1km強の散策圏内に、国指定重要文化財から生きた文化財までが凝縮されています。

建築名称設計者・竣工年文化財指定・公開形態編集部の見どころ評価旧小西家住宅不詳(1903年竣工)重要文化財(通常外観のみ)ボンドで有名なコニシの旧社屋。黒漆喰の主屋と土蔵が連なる船場町家の最高峰。大阪倶楽部安井武雄(1924年竣工)登録有形文化財(会員制・特別公開あり)南欧風の自由様式と東洋的モチーフが融合。重厚な石彫とアーチ窓の気品が際立つ。綿業会館渡辺節・村野藤吾(1931年竣工)重要文化財(月1回見学会要予約)三休橋筋から西へすぐ。ルネサンス調の壮麗なホール群は「東洋のマンチェスター」の象徴。日本基督教団 浪花教会竹中工務店(指導:ヴォーリズ/1930年)登録有形文化財(礼拝参加等で見学可)尖頭アーチのゴシック様式。夕陽が差し込む黄色いステンドグラスの光彩が圧巻。オペラ・ドメーヌ高麗橋辰野金吾・片岡安(1912年竣工)民営結婚式場(貸切・外観鑑賞中心)旧大阪教育生命保険ビル。赤レンガに白い花崗岩の帯を配した「辰野式」の古典的傑作。

通りの北側、高麗橋付近に立つ旧小西家住宅は、明治期の船場商家建築の威容を今に伝える貴重な遺構です。薬種商として創業し、後に合成接着剤「ボンド」で世界的なシェアを獲得したコニシ株式会社の創業家本邸であり、耐火性に優れた重厚な黒漆喰塗りの大屋根が通行人の視線を引き込みます。その数十メートル南には、会員制社交クラブとして名高い大阪倶楽部が堂々たる佇まいを見せています。建築家・安井武雄が手掛けた南欧風のファサードには、細やかな唐草模様や動物のレリーフが施され、当時の経済人たちが築いたサロン文化の熱量を肌で感じ取ることができます。

木村 陽翔
著者

木村 陽翔

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。