痔や悪性腫瘍以外にも、消化管の炎症や血流障害によって鮮血を伴う下血を引き起こす疾患が存在します。代表的なお尻から血が出る病気一覧とその特徴は次の通りです。
・潰瘍性大腸炎:大腸の粘膜に慢性的な炎症や潰瘍が生じる難病指定疾患です。粘液と血液が混ざった下痢(粘血便)が頻発し、腹痛や発熱を伴うことがあります。
・大腸憩室出血:大腸壁の一部が外側に袋状に飛び出した「憩室」の血管が破綻して起こる出血です。突然、痛みを伴わずに大量の鮮血や暗赤色の便が出ることが特徴です。
・虚血性大腸炎:大腸へ血液を送る血管の血流が一時的に低下することで粘膜に障害が起きる病気です。突然の強い左下腹部痛の後に、下痢と鮮血の下血が続くパターンが多く見られます。高齢者や便秘がちな方に好発します。
・感染性腸炎:カンピロバクターや病原性大腸菌などの細菌感染により腸粘膜が傷つき、発熱や激しい腹痛とともに血便が出現します。