一方で、芸能ジャーナリズムが直面し続けている深刻な病理が、ネット掲示板やSNS上で繰り返される「根拠のない障害疑惑」です。検索エンジン上では「〇〇(有名人名) 子ども 発達障害」「〇〇 娘 自閉症」といった関連検索ワードが頻繁に浮上しますが、その大半は悪質な憶測と無責任なデマに過ぎません。
こうした噂が独り歩きする背景には、以下のような構造的な偏見とステレオタイプが存在します:
- プライベート非公開への邪推:子どもをメディアに一切露出させず、顔や名前を伏せている芸能人に対し、「隠しているのは障害があるからではないか」という短絡的な決めつけが行われる。
- 名門私立校の受験結果への便乗:有名私立小学校を受験しなかった、あるいはインターナショナルスクールや公立校を選んだことに対し、「発達上の問題で不合格になったのでは」という事実無根の噂が捏造される。
- 親の過去の発言の切り取り:「うちの子は落ち着きがない」「こだわりが強い」といった親の些細なエピソードトークが、ネット上で過剰に増幅され「確定情報」のように拡散される。
例えば、木村拓哉さん・工藤静香さん夫妻の長女や次女、あるいは小栗旬さん・山田優さん夫妻、辻希美さん・杉浦太陽さん夫妻の子どもたちに関しても、過去にネット上で幾度となく「特別支援学校に通っている」といったデマが囁かれてきました。しかし、これらは裏付けの全くない捏造情報であり、成長とともに完全に否定されています。公式にカミングアウトした著名人と、プライバシー保護のために沈黙を守る著名人を明確に区別し、悪意あるゴシップに加担しないメディアリテラシーが強く求められています。