週末の多摩川沿いを歩くと、整備された幾面もの野球場や球技場が目に入ります。しかし、この場所を確保するためのハードルは想像以上に高く設定されています。最大の要因は、東京都大田区側と神奈川県川崎市側で管轄システムが分かれており、それぞれに膨大な登録団体を抱えている点にあります。
大田区側の施設を管理するうぐいすネット予約倍率は、好アクセスの六郷橋周辺を中心に、春・秋のベストシーズンになると土曜・日曜の午前・午後枠で10倍から15倍以上に跳ね上がります。一方、対岸の川崎市側が運用するふれあいネット川崎抽選でも同様に激しい争奪戦が繰り広げられており、市内在住・在勤団体の優遇枠ですら当選は容易ではありません。
さらに、古くから活動を続ける地域の少年野球連盟やシニアリーグによる季節単位の優先確保枠が存在することも、一般チームが「空き枠が見当たらない」と感じる大きな背景となっています。正規の多摩川緑地野球場予約方法に則って毎月の抽選にエントリーし続けるだけでなく、直前のキャンセル枠を狙う地道なチェックが実質的な必須ルーティンとなっています。