お気に入りのニットをハンガーに掛けておき、いざ着ようとしたら両肩が不自然に尖ってしまっていたというトラブルは、掛け方そのものを変えるだけで解決します。欧米のライフスタイルメディアやユニクロをはじめとする大手アパレル企業が社内マニュアル等で推奨しているのが、ニットをハンガーの「三角地帯」に巻きつけるように配置する裏技です。
通常のように首元からハンガーを通すと、衣類全体の重量(約300g〜700g)が肩口のわずか数センチ幅に集中します。これが原因で編み目が横に引っ張られ、あの不快な突起が生まれます。これを物理的に無力化するプロの手順は極めてシンプルです。
まず、ニットを平らなテーブルやベッドの上に広げ、身頃の中央で縦半分に折り畳みます。左右の袖が綺麗に重なり合う状態を作ったら、ニットの脇下のくびれ部分にハンガーのフック部分が来るよう、斜めにハンガーを置きます。あとは、裾側(身頃)を持ち上げてハンガーの底辺バーをまたぐように内側へ倒し、同様に袖側も反対側から底辺バーをまたぐように折り返します。
この掛け方を採用すると、生地の重みがハンガーのバー全体へ均等に分散されるため、肩先にかかる荷重が実質ゼロになります。店頭のディスプレイでも重宝されている手法であり、薄手のハイゲージから重量のあるローゲージセーターまで、あらゆる編み地のニット型崩れ防止を確実に実現できます。