Q1:がん悪液質は、がんの初期段階でも発症することがありますか?
A1:はい、発症する可能性があります。特に膵臓がんや胃がん、肺がんなどでは、腫瘍が比較的小さい段階や診断初期であっても、炎症性サイトカインの影響によって「前悪液質」と呼ばれる初期の代謝異常が出現することがあります。体重減少に早く気づくことが重要です。
Q2:新薬エドルミズは、すべてのがん患者が保険適用で使えますか?
A2:現在は、切除不能な進行・再発の「非小細胞肺がん」「胃がん」「膵がん」「大腸がん」におけるがん悪液質に対して保険適用されています。ただし、重度の肝障害がある場合や、食事の経口摂取がまったくできない状態では使用できないなど、医師による適応判断が必要です。
Q3:点滴でたくさんの栄養を入れれば、体重の減少は止まりますか?
A3:残念ながら、悪液質による体重減少は点滴の栄養だけでは止められません。体の代謝システム自体が筋肉や脂肪を分解する方向に傾いているため、過剰な栄養点滴は心臓や腎臓に負担をかけ、浮腫(むくみ)や呼吸困難を悪化させる恐れがあります。病状に応じた適切な輸液管理が求められます。