韓国語の「私も」完全攻略!敬語チョドとナドの違いや可愛い表現の真相

韓国語の「私も」完全攻略!敬語チョドとナドの違いや可愛い表現の真相

韓国語の「私も」完全攻略!敬語チョドとナドの違いや可愛い表現の真相にまつわる役立つ知識を分かりやすく発信ます。

ネット上の簡易解説やSNSの短い学習動画では見落とされがちな、2つの大きな落とし穴が存在します。1つ目は「カタカナ発音に依存することによる通じにくさ」、2つ目は「親密さの錯覚による失礼なパンマル」です。

発音面において、「チョド」の「チョ(저)」と「ナド」の「ナ(나)」は、日本語話者がカタカナ通りに平板に発音すると、意図しない語感に聞こえることがあります。特に「저(チョ)」の母音は、口を大きく縦に開けて発音する「ㅓ(オ段とア段の中間音)」です。日本語の「チョ」のように唇を前に突き出して丸めてしまうと、韓国人の耳には不自然な響きとして捉えられます。また、語頭の「저」や「나」は息を激しく吐き出さない「平音」であるため、力まずに軽く発声し、続く「도(ド)」へと滑らかに音を繋ぐ意識が不可欠です。

さらに深刻なのが、ソーシャルメディア上で発生しやすい人間関係のトラブルです。韓国では実年齢が1歳でも上であれば、基本的に「ヒョン(兄)」「オッパ(兄)」「オンニ(姉)」「ヌナ(姉)」といった敬称を用い、言葉遣いもヘヨ体(丁寧語)を維持するのが伝統的な社会規範です。SNSのリプライやDMで意気投合したからといって、年上の相手に対して許可なく「ナド!」と返してしまうと、相手は内心で強い無礼さを感じてしまうことがあります。

韓国の若者の間でも、「말 놓으셔도 돼요(言葉を崩して構いませんよ)」という明示的な合意(いわゆるタメ口協定)が交わされるまでは、年上や初対面の相手には徹底して「チョドヨ」を使い続けるのが大人の良識です。「親しくなりたいからタメ口を使う」のではなく、「敬意を払い続けて信頼された結果としてタメ口が許される」という順序の論理を履き違えてはなりません。

渡辺 美咲
著者

渡辺 美咲

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。