日系人とは何者か?日本人との違いや世代の定義・過酷な歴史の真相

日系人とは何者か?日本人との違いや世代の定義・過酷な歴史の真相

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一般的に日系人(Nikkei)とは、日本から海外へ移住し、移住先の国籍または永住権を取得した元日本人、およびその血筋を引く子孫を指します。外務省や公益財団法人「海外日系人協会」が公表しているデータによると、世界各地に暮らす海外日系人の総数は推計約400万〜500万人に達し、その約6割以上がブラジルを中心とする中南米(ラテンアメリカ)に、約3割強が北米(アメリカ合衆国・カナダ)に集中しています。

ここで多くの人が混同しやすいのが、「日本人」と「日系人」の法的な差異です。両者の決定的な境界線は日本国籍を保持しているかどうかにあります。

日本国籍を保持したまま海外の支社に駐在しているビジネスマンや留学生は「在留邦人(海外在住の日本人)」と呼ばれ、日系人とは明確に区別されます。一方で日系人の多くは、移住先で生まれ育ち、現地で出生地主義(アメリカやブラジルなど)に基づき現地の市民権・国籍を取得しています。日本の国籍法は原則として二重国籍を認めていないため、現地国籍を選択・取得した段階で、法的には「外国籍を持つ外国人」となります。

言語や生活習慣の面でも違いは顕著です。日系1世(日本から渡航した当事者)は日本語を母語としていましたが、現地で生まれ育った2世、3世、4世と世代が進むにつれ、母語は英語やポルトガル語、スペイン語へとシフトしていきました。つまり、日系人とは「血統や家系としてのルーツを日本に持ちながらも、国籍・文化的アイデンティティは現地の市民として根付いている人々」という多重構造を持っています。

石川 優花
著者

石川 優花

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。