足のむくみは腎臓病のSos?押して戻らない危険な兆候と受診目安

足のむくみは腎臓病のSos?押して戻らない危険な兆候と受診目安

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医療現場の取材や患者の手記から浮かび上がるのは、「最初はただの立ち仕事の疲れだと思い込んでいた」という痛恨の告白です。

都内のIT企業に勤務する40代男性のケースでは、秋口から足の甲がむくみ始め、革靴を履く際に窮屈さを覚えていました。市販の着圧ソックスを履いて凌いでいたものの、2カ月後にはすねを指で押すと窪みが10分以上消えない状態に変化。それでも「毎晩晩酌をしているから水太りだろう」と放置を続けました。ある朝、激しい息苦しさと急激な体重増加(1カ月で6kg増)に耐えかねて救急外来を受診したところ、慢性糸球体腎炎の悪化による重度の腎不全と診断され、即時入院となった実例が存在します。

SNSや知恵袋などのコミュニティ上でも、「靴下のゴム跡が翌日になっても消えない」「スネを押すと粘土細工のように凹んだままになる」といった異変を投稿しながらも、仕事の忙しさから受診を数カ月先延ばしにしてしまう書き込みが後を絶ちません。人間には自身にとって不都合な兆候を「大したことではない」と過小評価してしまう心理的傾向(正常性バイアス)が働きます。しかし、腎臓組織であるネフロンは一度繊維化して破壊されると二度と再生しません。「単なるむくみ」という外見の軽微さに惑わされ、受診を遅らせることこそが最大の健康リスクです。

森 瞳
著者

森 瞳

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