秋の模試直前期になると、オンライン上では進研模試過去問入手法の評判とネットの反応が急激に過熱します。知恵袋やX(旧Twitter)、フリマアプリ等では「過去問の解答を売ってください」「メルカリで11月過去問を購入して丸暗記すれば偏差値70超え」といった真偽不明の情報や売買募集が飛び交うのが恒例となっています。
しかし、こうしたネットの噂には重大な落とし穴とリスクが存在します。第一に、進研模試はベネッセコーポレーションが学校専売品として提供している学力評価資材であり、第三者による無断転売や二次配布は著作権侵害および利用規約違反に該当します。過去にはフリマサイトでの出品が規約違反として一斉削除された事例も多く、アカウント停止や学校側への通報に発展したケースも報告されています。
第二に、極めて本質的な問題として、「過去問を事前に暗記して見かけの点数を底上げしても、学力向上には1ミリも寄与しない」という教育的現実があります。進学校で教鞭を執るベテラン教諭は次のように語ります。
「過去問の答えを事前に入手して高得点を叩き出した生徒は、1月の記述模試や高2以降の模試で偏差値が20近く暴落し、取り返しのつかない自己崩壊を起こします。模試は点数を自慢するゲームではなく、自分の弱点分野をあぶり出す健康診断です。正当な手段でベネッセ総合学力テスト高1過去問を利用したいのであれば、高校の進路指導室や学年主任に申し出て、前年度や前々年度のストックを閲覧・演習させてもらうのが最も安全かつ効果的です」