Q1:血液検査で肝臓の数値が少し高いと言われましたが、無症状なら様子を見ても大丈夫ですか?
A1:自己判断での完全な放置は極めて危険です。基準値をわずかに超えている程度でも、猫の肝臓病は潜伏的に進行します。特にALPの上昇はわずかであっても重大な胆道閉塞を示唆することがあります。少なくとも「2週間〜1ヶ月以内の血液再検査」と「腹部超音波(エコー)検査」を実施し、数値の推移と臓器の形態学的変化を確認するのが確実です。
Q2:ネットで評判の肝臓サプリを与えれば、病院に行かなくても数値は下がりますか?
A2:サプリメント単独で病気の根本原因を治癒させることはできません。SAMeやタウリンなどの成分が細胞保護に寄与することはありますが、細菌性胆管炎であれば抗生物質が、完全胆管閉塞であれば外科的処置が不可欠です。サプリメントは必ず獣医師の診断を受けた上で、確定した治療方針の「補助輪」として使用してください。
Q3:高齢猫の肝臓数値が上がった場合、余命はどのくらいと考えればよいでしょうか?
A3:一概に余命を特定することは不可能です。原疾患が可逆的な胆管炎や早期の肝リピドーシスであれば、適切な治療により元の健康状態を数年にわたって維持できるケースは多数あります。一方で、肝臓原発の悪性腫瘍(胆管癌など)や非可逆的な肝硬変に達している場合は数ヶ月単位の緩和ケアとなることもあります。正確な余命の推定には、エコーや細胞診による確定診断が前提となります。
Q4:猫が何日ご飯を食べないと肝リピドーシスを発症しますか?
A4:肥満傾向の猫の場合、わずか48〜72時間(2〜3日)の絶食で肝リピドーシスの病理学的変化が急速に進行します。標準体型の猫であっても、摂取カロリーが通常の半分以下の状態が1週間続けば極めて危険です。「様子を見よう」と待てる限界は最長でも丸2日までと認識し、速やかに動物病院で制吐剤や食欲増進剤、チューブ給餌の処置を受けてください。