SNSやネット掲示板(X、知恵袋、5ちゃんねる等)を観察すると、生理中の頭痛に苦しむ女性たちの切実な叫びが日々投稿されています。
「生理痛のお腹の痛さはなんとか耐えられるけれど、頭痛と吐き気で目も開けられない」「会社の上司に『生理痛くらいで休むな』と言われるが、頭が割れそうで画面すら直視できない」「ロキソニンを規定量飲んでも全く効かない絶望感」といった、生理頭痛がつらい時のネットの反応が多数見受けられます。
日本社会においては、生理痛といえば「下腹部の重い痛み」というイメージが先行し、付随する激しい頭痛や嘔吐感に対する認知が著しく遅れています。その結果、「頭痛くらいで仕事を休むのは甘えではないか」という自責の念に駆られ、痛みを隠して出社した結果パフォーマンスが激減する「プレゼンティーズム」に陥るケースが後を絶ちません。
特に生理に伴う頭痛と吐き気の対処法を巡っては、現場で間違った対処が繰り返されています。吐き気を伴う片頭痛が起きている最中は胃腸の蠕動運動が極端に低下しているため、市販の錠剤を飲んでも胃で吸収されず、効果が出ないまま吐き出してしまうトラブルが頻発します。このようなリアルな困りごとに対しては、単に我慢するのではなく、胃腸の動きを助ける制吐薬の併用や、点鼻・皮下注射といった吸収経路の異なる医療用処方薬を視野に入れる必要があります。